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痛風はなぜ男性に多い?男女で違う尿酸値

2019年08月03日
お腹が痛い男性

関節に激しい痛みの発作が生ずる痛風は30~50歳に多く、患者の男女比率は男性が99%に対して女性はわずかに1%、圧倒的に男性に多い病気です。
若い女性にはほとんどみられないことも特徴で、男性と女性でなぜこれほど差があるのでしょうか。
まずは痛風の原因をみてみましょう。

痛風は血液中の尿酸の濃度が高くなる高尿酸血症が原因です。
血液中の尿酸値が高くなり溶けきらなくなると、結晶化した尿酸が関節内に沈着して体内組織を刺激すると白血球が炎症物質を分泌するため、風が吹いても痛いといわれるほどの激痛の発作がおこるのです。

尿酸はプリン体という物質が体内で分解されるときにできる物質で、プリン体は細胞内の核酸の構成成分でもあるのです。
肝臓でプリン体が代謝されると尿酸が生成されて尿酸値が上がり、高尿酸血症を引き起こすという訳です。

女性の尿酸値は男性と比較すると低いのですが、その理由は女性ホルモンには尿酸の排出を促し、代謝させる働きがあるためです。
この女性ホルモンの働きで、女性は尿酸値が男性ほど高くならないのです。
男性に痛風患者が多く女性に少ないのは、女性ホルモンの働きによるものです。

女性ホルモンの働きが活発な若い女性に、痛風患者が少ないのもその理由です。
しかし女性でも薬物の影響や、遺伝的な病気をもっていると痛風になることもあります。
女性ホルモンの分泌が低下する更年期には尿酸値が少し増加するため、50歳をこえると男女の尿酸値量の差も小さくなります。

男性と女性で尿酸の量で差があるように、痛風の発症には尿酸値の高さが影響しています。
尿酸を作るプリン体は細胞内の核酸を構成する物質なので、人の体に存在することはもちろん、穀物や魚、肉などの食べものの細胞内にも含まれています。
人の体内に存在するプリン体の約8割は細胞の代謝で産出されており、約2割を毎日食べている食物から摂取しているのです。
食品によってプリン体の含有量が異なるため、尿酸値の高さは食習慣に影響されてしまうのです。

尿酸を増やすプリン体の摂取量に注意

痛風の原因になるのが尿酸の結晶化、そして尿酸値を高めてしまうのが過剰なプリン体です。
体内のプリン体を増やさないためには、毎日の食習慣でプリン体の摂取量に注意する必要があります。

それではプリン体を多く含む、食品をみてみましょう。
プリン体が特に多いのは細胞が豊富な、肝臓などに内臓のレバーやに肉類、煮干しやかつお節、マイワシなど魚の干物や、肉や魚で出汁を取ったスープにも含まれます。
肉類や魚は尿酸値を上げる傾向がありますが、海産物や野菜、そして乳製品には尿酸値を下げる効果があるのです。
プリン体の摂取量を抑えるためには、バランスが良い食習慣が大切です。

痛風の人はビールを控えるほうが良いとよくいわれてます。
「プリン体ゼロ」のビールも販売されていますが、食品類と全体から比較するとビールのプリン体はお酒の中では高い程度で、それほど高くはないのです。
控えたほうが良い理由はビールは大量に飲まれることが多いうえに、ビールはプリン体が高い食品類よりも、プリン体の吸収率が高い可能性があるといわれているためです。
さらにアルコールそのものに尿酸の排出を阻害する働きがあるため、尿酸値を高めてしまうのです。

食べものと同じように、注意が必要なのは水分の摂取です。
尿酸は尿の中に排出されるので、水分が不足して体内の水分量が足りず、尿の量が少ないと尿酸の排出も滞り結晶化しやすくなってしまいます。
尿酸値を上げない食習慣は、プリン体の量を配慮した栄養バランスの良い食事と、アルコールをひかえて、水分を十分に摂取することが大切です。

そして尿酸値の上昇には、ストレスも影響しています。
ストレスといえば精神的な負担などネガティブなイメージが強いですが、楽しいことやうれしく感じる精神的に高まった状態もストレスになるのです。
そのため楽しいイベントの、前日に気分が高揚して痛風発作が発生することもあります。
ストレスで発作をおこさないためにもプリン体を控える食習慣が重要です。

適度な運動にも、尿酸値を改善する効果があります。
激しい無酸素運動ではなく、ウォーキングなどの有酸素運送が適しています。
ストレスを解消してリフレッシュするためにも、適度な運動を心がけましょう。