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インスリン分泌を抑える糖質制限ダイエット

2019年12月01日

糖質制限ダイエットが効果的だといわれる理由は、糖質の摂取を控えることによってインスリンの分泌を低減できる点にあります。
白いご飯やパン、甘いものなどを食べると体内で糖質が吸収されて血糖値の上昇が起こります。
急激に上昇した血糖値を下降させるために、体内ではインスリンの分泌が活発に行われるようになるのです。

インスリンは膵臓で作られているホルモンの一種であり、血液中の糖分をエネルギーに変えたり、中性脂肪を作るといった働きを持っています。
糖質を多量に摂取するとインスリンも多く分泌され、受け取った糖質をエネルギーに変えてくれるのですが、余剰が生じると残った糖分を脂肪細胞へと送り込んでしまうのです。
このため糖質制限ダイエットを行い、インスリンの分泌を抑制することが、肥満の防止につながるといわれています。

インスリンが多量に分泌されると、血液中の糖分が全て使用されてしまい、脳に必要な糖質が不足してしまいがちです。
脳は糖質という栄養素を常に必要としているため、不足を感じると「空腹になっている」という信号を発し、食欲を増進させます。
食べてもすぐにお腹が空いてしまう、いつも何か甘いものを口にしたくなるといった場合には、インスリンの過剰分泌が起きているのかもしれません。

タンパク質や食物繊維を中心とした食事を摂っている場合、インスリンの分泌量が急激に増加することはありません。
このため糖質制限ダイエットは空腹感を覚えにくく、食事量をコントロールしやすいというメリットをもっています。
ただしタンパク質や食物繊維だけでは脳の活動に必要な栄養素を補うことができないため、注意が必要です。
糖質制限ダイエットには良い点が複数ありますが、過度に糖質を制限をしすぎるとやる気が出ない・頭がぼんやりするといったデメリット面があらわれます。
デメリットを防ぎメリットだけを得られるよう、体に必要な糖質をある程度摂取して、ダイエットを実行しましょう。

糖質制限ダイエットで血糖値の低下も期待できる?

食事に含まれている糖質を摂取することによって血糖値は上昇しますので、糖質制限ダイエットを続けていけば血糖値の低下も期待できます。
タンパク質や食物繊維によって栄養はしっかりと摂取し続けることができるため続けやすいというメリットがある糖質制限ダイエットですが、低血糖を招いてしまう可能性があるため、注意が必要です。
ご飯やパンといった炭水化物を一切口にしない、といった過度の制限を行っていると「糖新生」という反応が引き起こされ、血糖値の低下を抑制しはじめてしまいます。

過度な低血糖状態が続いていると、脳からコルチゾールというホルモンが分泌され、筋肉を糖質へと変えてしまう糖新生という反応をもたらしてしまうのです。
せっかく糖質の摂取量を制限していても、体内で新たな糖質が作り出されてしまうのでは、意味がありません。
またコルチゾールはインスリンがもたらす効果を低下させてしまうため、一度上昇した血糖値を下げることができなくなってしまいます。

適度な糖質制限は血液中の血糖値をある程度抑制してくれますし、コルチゾールの分泌を招くこともないでしょう。
脳が栄養不足になってしまわないよう、無理のない範囲で糖質の制限を行っていくことが、血糖値の低下には一番良いといえます。

とくに高齢者の場合には、筋肉量そのものが少なくなっているため、過度な糖質制限ダイエットが健康を阻害してしまう恐れがあります。
糖質不足によってコルチゾールの分泌が進み、体内のタンパク質が糖質へと変えられていってしまうと、筋力の衰えが促進されてしまうのです。
血糖値の低下を目的として糖質制限ダイエットを行うのなら、医師と相談をしながら体質や年齢に合った制限方法を考えていく必要があるでしょう。